誰でも大好き

DD。ハロプロ至上主義ですが、他も見ます。可愛い女の子はみんな正しい。

舞美さんの恋愛宣言

舞美さんは他のメンバーと違い、美容院に行ってもその名前は出さない。ヲタは美容師との仲を疑わなくて済む。

オフは家でお菓子を作るか犬と遊ぶ。出かけたときは女友達とだとわかる写真を上げる。ハロプロ外のアイドルとは絡まない。

黒髪にナチュラルメイク、服装もナチュラル。ピアス穴も開けない。ネイルも最近までしなかった。

とにかくファンを安心させ喜ばせることに余念がなく、そのためになにもかもを完全に律している人だと思う。自発的欲求を滲ませることはない。彼女自身がどういうヘアメイクやファッションが好きで、趣味はなんなのか、それはわからない。

日常生活についてだけではない。売れることや技術の向上すら、それ自体は目的ではないように見えた。ファンを喜ばせることが第一の目的で、すべてはその手段だというように。

所謂、一般的に「売れる」ためには、既存のファンから理解されない仕事も必要だったりするけれど、彼女は頑なにアイドルの領域に留まろうとしているように思えた。

よく「天然」とか言われているけど、本当に天然なら部分的に逸脱してしまうことがあるはず。天然なのではなく、徹底してアイドルたろうとしていたのだろうと思う。それも、さゆや桃子のように、「アイドル」を相対化した上で演じるのではなく、ナチュラルに同化しようとしていた。

なぜそこまでするのか理解できないのだけれど、恐らく、マインドが完全に体育会系なんだろう。与えられた環境/規律に従い、求められた結果を出すべく120パーセント頑張ろうとする。

彼女の優しさは奉仕に近いものなので、「相手のため」と教えられたことは「いいこと」になるのだろう。「次はないぞ」と言われれば「次はない」と思い、「ハロプロを卒業すれば恋愛だってしていくんだよ。それがゆくゆくはファンの人たちに取っても幸せなことだ」と言われれば「恋愛もあると思います、皆さんも幸せになってください」と言ってしまうんじゃないだろうか。素直なあまりイタコ化してしまう。

最近の言動が過去のそれと一貫していないかのような見方もできるけれど、これまでは「現役アイドル」を全力で体現してきたし、いまは「解散の決まったアイドル」として全力なんだろう。「求められていること」に忠実であるという意味では非常に一貫している。そういう意味では真のアイドルサイボーグだったのだな…と思う。

 

悲しみのキューティーランド

6月11日、キューティーランドが開催された。私は3回まわしの最終回にだけ参加した。

ロケ映像を見ながらのトーク&クイズ、ぐだぐだと銘打ったトーク(ぐだぐだでなかったことなどこれまであっただろうか…?)、ライブ。ファンクラブならではのゆるい雰囲気でイベントは進み、和やかに終わるはずだった。

 

強張った顔で横一列に並ぶメンバー。舞ちゃんが口を開く。

「報告があります。週刊誌のwebに写真が出て」

なんと、2ヶ月も前のあの事件を、もうスルーして風化させるのだとばかり思っていた事件を、ここで蒸し返すとは。静まり返る客席。最悪の事態を想定した人も多かっただろう。

「あの男性は友人です。でも軽率な行動でした。責任をとって脱退も考えましたが、メンバーが一緒に頑張ろうと言ってくれて。ファンの皆さんもお手紙やブログのコメント、握手会であたたかいエールをくれて、本当に嬉しかったです。℃-uteでいられる間は一生懸命頑張りたいです」

岡井ちゃんとなっきぃは泣いていて、愛理も涙ぐんでいた。舞美さんだけがまっすぐ前を向いて、「これからも5人で頑張りますのでよろしくお願いします」と締めくくった。

 

その晩の舞美さんのブログはいつになく厳しい口調で書かれていた。

「いつも応援して下さる皆さんに大変ご心配をかけ、信頼を大きく裏切るような、とても軽率な行動です。
℃-uteのリーダーとして心からお詫び申し上げます。」
「また同じような事があったら、もう次はない」

きつい。17年くらいハロプロを見てきたけど一番きつかった。

恋愛なんてしないから見捨てないでとばかりに必死に謝る姿は痛々しかった。10年間以上たゆまぬ努力をし続けた、美しくハイスキルな彼女たちが、ヲタごときに縋りついているこの光景は一体何だ。

彼女たちの言う「ファンの皆さんの信頼」って?「恋愛してないよねという信頼」?それって信頼じゃなくて圧力じゃない?

 

ヲタは応援していると言いながら、同時に彼女たちの人生を制限する。思い通りにならなければ離れていく。たかがヲタなのだから、それでいいと思う。

ただ、その薄情な愛に頼らなければやっていけないと彼女たち自身が思っている、そのことがつらかった。堂々とシラを切って、「疑う奴はファンじゃない」くらいの態度でいてくれてよかったのに。

あと、こんな痛々しい謝罪劇を私たちが望んでいると思われているのは心外だった。バカにしないでほしい。

 

商売上、恋愛禁止にしたほうが有利なのは理解できるし、私も推しの恋愛が発覚すればショックを受ける人間の1人だけれど、本来そんなことを他人に押し付けるのはグロテスクなことであるという後ろめたさはいつもある。そこを可視化されてショックだった。アイドルとヲタなんて、所詮は歪な関係でしかないのか…

解散発表の優しい嘘

突然の解散発表にも驚いたけれど、その理由にも驚いた。

 

「来年6月に、私たち℃-uteが夢に掲げてきた、さいたまスーパーアリーナ公演が実現する事になりました。

そして、その夢だったステージを最後に℃-uteは解散する事になりました。」

 

SSAが最終目標だったなんて初耳だし、6月には「これからも走る」って言っていたのに、どうしてそんなことになるのか。

解散の悲しみに不信感も加わって、どういう気持ちで℃-uteを、舞美さんを見ればいいのかわからなくなった。6月まで応援しようにも楽しむことができない。事務所のことも信じられない。

 

でも、悲しみにくれながら舞美さんのブログやラジオを遡ってみたら、第一印象のように矛盾だらけではないことがわかった。小さな嘘が2つあるだけ。

この解釈が真実だとは思わない。真実なんてどこにもなくて、誰しも自分が一番救われるシナリオを紡いでいくしかない。これは私の私による、私が救われるためのシナリオ。ヲタの数だけシナリオがある。

 

まず、いつからSSAが最終目標になったのか。

2015年6月11日 横浜アリーナ公演

舞美さんブログ

さいたまスーパーアリーナや東京ドームの景色もみんなで見たいと思う℃-uteがいます!

もぅ、あの時のように胸に秘めるのはやめました!(*^^*)

きっとteam℃-uteの皆さんも同じ気持ちでいてくれると思うから」

2016年12月25日

舞美さんラジオ

横浜アリーナは、次のステップになるように、先に目標を決めておいて、それがさいたまスーパーアリーナだったので、横浜アリーナを今年終えて、次はさいたまスーパーアリーナに立てるように、来年からも頑張っていきたいなと思います。」 

2016年1月1日

舞美さんブログ

℃-uteは次の夢である『さいたまスーパーアリーナ』に近付けるよう」

舞美さんラジオ

「今年もね、ずっと言ってるさいたまスーパーアリーナ、今はまだ夢であるけども、2016年が終わる頃に、叶ったねって、なってればいいなと思います」

今年の1月ごろまではSSAも通過点と思っている様子が見てとれる。

 

2016年6月11日 舞ちゃん謝罪

舞美さんブログ

「ファンの皆さんの信頼を裏切った事、ハロー!プロジェクトの仲間のこと、メンバー全員の将来・・・・

様々な事をメンバー全員で何度も話し合い、やっと結論を出せました。

これからも5人で走りたい!

(中略)

そして、メンバー5人の次の目標にたどり着きたいです。」

2016年8月20日 解散発表

公式コメント

「今年2月、メンバー全員が20歳以上になったタイミングで、

グループだからできる事と一人だからできる事、、、

それぞれの将来について、話すタイミングがありました。

それぞれの進みたい道を、お互いが理解し合い、

グループの今後を具体的に考え始めたのが、その時からでした。」

 

6月11日の舞美さんブログで触れられている話し合いと、解散コメントにある2月の話し合いは同一のものだろう。

 

◇◇◇

 

舞ちゃんがスキャンダルを受けて脱退したいと申し出た。

 

5人でなければ℃-uteでないと言ってきた以上、解散するのか?それとも4人で続けていくのか?それって、いつまで?

他のメンバーも、一度立ち止まったことで、このままアイドルとしてやっていけるのか考え始めてしまった。

一見安泰のようで閉塞感はあった。徐々に下がりつつある動員数、個別頼みのセールス。体力的な限界。変化を許さないファン。セットリストに工夫をこらそうが、セクシーな見せ方を工夫しようが、求められるのはダンスナンバーの羅列。なにより、次の新しい道を選ぶなら、もう遅いくらいの年齢。

そもそもアイドルじゃなくったって、女の20代は難しい。出産適齢期から逆算したら、焦りだって出てくる。けれど、アイドルをやっている限り恋愛は許されない。こうやって暴かれ、制裁される。

このまま続けていって先細りになるくらいなら、5人の℃-uteのまま綺麗に終わって、次の人生に進んだほうがいいのかもしれない…

 

でも、このままでは終われない。こんなことでは終われない。終わらせるのは、やり遂げたと思えたときにしたい。そこまではどうか、舞ちゃんも一緒に頑張ってほしい。

解散したい舞ちゃんも、まだ解散したくないメンバーも、「しばらく頑張って、然るべきタイミングが来れば解散する」ということでこの時点では手を打った。

 

ハワイ旅行は話し合いだったのか、話し合った結果を受けての慰労だったのか。お揃いで買った指輪は、℃-uteが解散しても5人の絆は「永遠」だという意味だったのかもしれない。

 

幕を降ろすタイミングとしていつがベストなのかは、メンバー間でなかなか統一されなかったけれど、近い将来に迎える「解散」に向けて準備が始まった。

 

解散を発表したときにスキャンダルのせいだと言われないよう、例の件については禊として謝罪をした。「℃-uteでいられる間は一生懸命頑張る」という舞ちゃんの言葉に嘘はない。

2016年6月11日

舞美さんブログ

「12年目からも更なる夢を目指して、走り続ける℃-uteに付いて来て下さい」

「そして、メンバー5人の次の目標にたどり着きたいです。」

解散に相応しい何かを達成するまでは5人で走ることに決めているのだから、ここにも嘘はない。

 

この日岡井ちゃんが言った、目標は「現状維持」だという言葉は、できるだけこのまま続けていけたらという願いだったのかもしれない。

 

そして事務所はSSA公演を用意した。ここだね、とメンバーの意見が一致した。

2016年8月26日

岡井ちゃんラジオ

「何回もあったんですよ今までに。誰かがこの時期じゃない?って言ってくる時期もあれば、違う子がこの時期じゃない?って言ってくることもあって。たまたまみんな一致したんですよ意見が。だから、じゃあこのタイミングだねって。

 

嘘は2つだけ。誰も責めないための優しい嘘。

1つ目は、将来を話し合うきっかけは、最年少メンバーが20歳になったことではなく、スキャンダルだったこと。2つ目は、SSAは最初から最終目標だったわけではなく、解散ありきで幕を降ろす場所として選ばれたこと。

 

本当のことを言ってしまえば、解散は舞ちゃんのせいだと思われてしまう。それは嫌だったのだろうし、プライドも許さなかったのだろう。

スキャンダルのせいで解散するわけではなく、℃-uteをやり遂げたから解散する、その方が彼女たちもファンも幸せになれる。